2010年6月19日土曜日

なかなかの衝撃作「バカをつくる学校 義務教育には秘密がある」。

バカをつくる学校


タイトルが激しすぎるとか、アメリカも昔は良かった的内容など、今一つピンと来ない部分もありましたが、それでも義務教育に対する問題提起はとてもおもしろく読めました。まず自分にできそうなことは、テレビを消して、ネットを切断して、家のお手伝いから、、となるとよく言われていることと同じになりますが。。他にも思うことあれこれあり。

売れっ子のコピーライターから公立学校の先生になり、さらにはニューヨーク市最優秀教師、ニューヨーク州最優秀教師などを受賞した先生が教壇に立つ一方で、義務教育の問題点を堂々と指摘しているのがさすがアメリカ自由の国という気がしました。

以下、特に印象に残った点を引用。
学校ばかりか、企業や大学、軍隊、病院、政府機関といった組織も、実は地域社会とはまったく共通点がない。この事実は概して無視されているが、これらの組織は人々の交流をほとんど認めず、常に彼らを画一化しようとしている。
確かにクリスマスパーティーやソフトボールの試合など、組織内で親睦会を行われることもあるが、それはあくまでも儀式にすぎず、家に帰ればみな一人である。また、緊急事態に同僚が手を貸してくれたとしても、彼は家族や友人のように、その苦しさをあなたと分かち合ってくれるわけではない。
地域社会に似た親近感を経験できる学生寮でさえ、卒業後は、仲間の名前も顔を思い出せなくなる人がほとんどだ。もし思い出せても、当時の親交を復活させたいと思う人は少ないだろう。
気付いていないかもしれないが、制度(引用者の注:例えば、学校、企業、大学、軍隊、病院、政府機関など)の中の「思いやり」は単なる見せかけである。それは悪意によるものではないが、例えどんなに純粋な気持ちがあったとしても、制度という環境の中での親切はしばしば演技であり、つくられた台本に従った行為にすぎない。同じく、制度の中で感じる親しみは、地域社会で感じる親しみとは価値が違う。若い頃に軍隊やクラブ活動で素晴らしい一体感を経験しても、多くの人はかつての仲間を忘れてしまう。しかし、自分の家族や親戚のことを忘れる人はいないだろう。

ここまで言い切ってしまわれるとドキドキします。よく言われる中国人のつながり(圏子)もこんな感じかも。血縁(地縁)重視と。著者はアメリカ人だけど。。

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